NCソート

メニュ−ツール−NCソート」により実行されるコマンドである。

ソート対象となるデータは、主画面上で「選択状態」のデータである。但し「選択状態」
のデータが1個もない場合は、自動的に全てのデータが「選択状態」にある物として処理
が開始される。

本コマンドを発行すると、以下のダイアログが表示される。

      

以下に
上図ダイアログの「設定項目」
上図ダイアログの「ボタン」
ソート実行手順
ソートされる内容

 の順で説明します。
 [設定項目]

@ソート法
ホールのソートを行う場合の距離の評価方式を設定する

・実距離 : ホールとホールの間の直線距離を評価値とする。
・長手軸 : ホールとホールの座標間距離をXとYで表し、そのX方向差とY方向差のより大きい方の値をそのホール間の距離として評価する。

Aソート起点/ソート終点
ソートを行うに当たり、最初の1点目の位置(起点)と最後の点(終点)の位置を指定する。但しこれは概略の指定であり、その近傍付近からデータが開始/終了する物と理解して下さい。


・左上〜右下 : 対象データ中の指定したコーナに最も近い点を起点/終点とする。

・原点 : 対象データのCAD座標の原点(0,0)を起点/終点とする。

[ボタン]
・「ソート実行」ボタン : 「選択状態」のデータをソートし、本画面を閉じます。
・「キャンセル」ボタン : ソートを実行せずに本画面を閉じます。
・「?」ボタン : 本マニュアルが表示されます。

[ソート実行手順]
@ソート対象のデータを主画面で選択します(全データを対象とする場合は必要ありません)
A本メニュを選択します。
B上図で、ソート条件を設定します
C「ソート実行」ボタンを押下します。ソート実行中は、画面に進行状況が表示され、終了すると上図のダイアログが閉じます。「キャンセル」ボタンは中止です。

[ソートされる内容]
・ソートは、主画面で「選択状態」にあるデータを、ホールグループ単位に分け、各ホールグループ毎に、そのホールの「Tコード番号」の小さい物から順にグループ化して実行され、その結果は単なる順番データとして全Tコードデータを1つに纏めて各ホールグループにもたれます。
「NCファイル出力」時点でソート順出力とした場合は、このホールグループ毎にもたれている順番データを参照して、その指定Tコード順に座標データを出力する事になります。
「データ情報」画面で情報として得られるソート順は、この順番データの値です。


・主画面で選択状態に無いデータは、このソートにより作られる順番データには含まれておらず、その様なデータのNCデータ化を計る場合は、「NCファイル出力」の定義に従います。
また「データ情報」画面でのソート順は「NoSort」となります。

・また対象とするソート単位グループは、Tコード番号であり「HolT番号」では無い事に注意して下さい。即ち違う形状のホールで有ってもTコード番号が同じで有るなら、1つのソート単位でソートが実行されます。
・ソートされたデータはホールグループ毎に順番データと保持される旨上記に説明しましたが、この事は、一度ソートを実行した後、「選択状態」を変更して再度ソートを行った場合は、後のソートのみが有効になり、前のソートは消去される事を意味しますので注意して下さい。
・ソートは、「データ追加・削除」等のいわゆるデータ編集コマンドでは有りません。従って「Do・UnDo」の対象となりませんし、また「面付け」等によりソートされたデータを展開しても、本ソートデータは展開されません。「編集」を行った場合は、本ソート作業を再度行わないと、希望する結果が得られません。

ソートの実行後は、必ず「NC加工経路確認」によって得られた結果を確認して下さい


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